~よりスムーズな治療のために~

歯科治療中の食事

1504410101.gif「よく噛むと体にいいんだよ。しっかり噛んで食べなさい」
みなさん、子供の頃にこう教えられたと思います。
たしかに、よく噛むと消化に良いだけでなく虫歯の予防にもなり、脳のお働きが活発になる…満腹中枢が働き肥満防止になる…などとてもよい効果があると言われています。
しかし、がんばって噛んで鍛えようとすることが治療の邪魔になってしまうことも多々あります。
「できれば普段通りの食事を」
と願う気持ちはわかりますが、治療の結果をより良いものにするため、ご協力いただかざるを得ない場合もあります。

こんな時はなるべく強く噛まないでください

1.仮歯が入っている

クラウンやブリッジの仮歯は治療時に外しやすいように仮歯用の弱い接着材が使われています。
また削って調整しやすいように柔らかいラスチックでできています。
そのため仮歯に強い力がかかると取れたり割れたりしやすいので注意が必要です。1967030007.gif
特に
・スルメ、フランスパン、焼き鳥などのひっぱてかじる食品
・せんべい、飴、等の硬いもの
・ガム、キャラメル、餅など歯にひっつくもの
等が仮封の取れる原因になります。

2.新しい入れ歯の調整中

新しい入れ歯に早く慣れようと、まだ調整の終わらないうちから、無理をして普通の食事をするのをやめましょう。柔らかいものからはじめて少しずつ慣れることが大切です。

3.外科治療(親知らずの抜歯など)を受けてしみるor腫れている

外科治療を受けた後一週間ほどは噛む力で傷口が開きやすい時です。力を加えると傷の回復も遅れがちです。2週間くらいは腫れて口が開きにくいことも…

具が小さくスプーンで簡単につぶせる柔らかさの食事がお勧めです。

4.インプラント体が入ってから2週間

インプラント毎週から2週間は、インプラントと骨が結合し始める特にデリケートな時期。可能な限りそっとしておきたいものです。

術後すぐに強い力が加わるとインプラント脱離、骨再生不良にもつながりかねない。

「間で鍛えよう」「早く慣れよう」などと思わず、やわらかめの食事をとるよう心がけていただきたい。